先輩の助言

ハルキのことを気になっているのに風俗の仕事をしていてしかも旅行に行くことに、もやもやする気持ちが膨らんできてしまい、フロアに行く前のに着替えの際、ユウミさんに「彼氏っていたりしますか?」と聞いてみました。ユウミさんは「いるよ、付き合って1年くらいになるかな。」と言い、その後全てを察したという顔をして、「恋のお悩み??」と顔を近づけて聞いてきました。「実は…。」と事情を説明し悩みをうちあけると、「そっかぁ。」と一呼吸置いた後、「けどその彼は普段のサクラちゃんを知っているわけだし、たとえ風俗というお仕事をしてたとしても軽い女だとかは思わないんじゃないかな。」と真剣な表情で話してくれました。「それに家族のためにやむをえない理由もあるし、お仕事のことも一生懸命話せばわかってくれると思うなぁ。」と言ってくれました。「ユウミさんの彼氏はこのお仕事についてどう言ってますか?」と聞いてみると、「私の彼も同じ大学の同級生なんだけど、私も家庭の事情で金銭面のやりくりが大変になってしまって…。絶対に他の人と一線を越えることはないし彼以外好きにならない自信があったから、そのことをちゃんと説明した上でこの仕事をする許可を得た感じかな。」と話してくれました。「理解のある彼で素晴らしいですね。」というと「ありがとう、私もそう思うからいつも感謝してるんだ。」「サクラちゃんのその彼も、サクラちゃんが好きになるくらいだから、きっと素敵な人なんだと思うよ。自信持って欲しいな。」と励ましてくれました。
その日も無事にキャバクラ勤務を終え、福岡の夜の風景を見ながら電車に揺られていると、ぼんやりとハルキのことを考えていました。大学を卒業すればキャバクラの仕事を辞めて、普通に仕事をしてお金を稼ぐことができるし、告白するのはその後でもいいのではないか…。けど、今この二度と来ない大学時代をハルキとたくさん思い出を作りたいし、もし他の女の子がハルキと付き合ってしまったら悲しすぎる…。ハルキに甘える形になってしまうけど可能性にかけてみたい…。葛藤の末、自分自身の中で気持ちが固まりました。

 

家に帰るとミホコに今日のことを話し、気持ちが固まったと電話で伝えました。「私、旅行の時に告白する!その時仕事のこともちゃんと話す!」というと、ミホコも「私も告白しようかと考えてた!お互い頑張ろう」と話しました。話しているとなぜかミホコが泣き出し、「私何があってもサクラの味方だから!」力強く言ってきました。「なんで泣いてるのー!」と笑いながらも、私のためにこんなに親身になってくれる友達がそばにいてくれて幸せだなぁと感じました。「私こんなに真剣に人のことを好きになったことないかも。キャバクラという仕事が逆に、彼について真剣に考えるきっかけになった気がする…。本当ならいつもの私なら身を引くところだけど、彼のことが好きで他の人に渡したくないから、たとえこの仕事をしていても、辞めることができなくても告白したいと思った。」というと、ミホコが「その気持ちハルキにきっと伝わるよ!」と力を込めてい言うのでした。

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